「米国株投資を始めたいけど、本当に儲かるの？」
「米国株投資でおすすめの銘柄やトレンドを教えてほしい」
米国株投資を始めるときに気になるのは、今後の見通しです。米国株投資は本当に儲かるのか、将来性があるのか、気になっている方は多いでしょう。
そこでこの記事では、米国株投資の今後の見通しやトレンドについて解説します。将来性の高い企業やおすすめの銘柄も紹介するので、参考にしてみてください。
米国株投資の将来性は？今後の見通し
米国株投資を始めるときに考えるべきことは将来性です。米国株が今後どのように推移するのか、その大まかな見通しについてまとめました。
長期的には上昇し続ける見込み
長期的な視点で見れば、米国株は今後も上昇を続けていくと予測されています。マイクロソフトやアップルのように、米国株には今後も高成長を期待できる銘柄が多数あります。一時的な下落や伸び悩みはあっても、長期にわたって保有し続ければ株価の値上がりを期待できるという見方が有力です。
世界一の投資家として知られるウォーレン・バフェット氏も、2022年に約5兆円相当の米国株を購入するなど、米国株は上がり続けるとの展望を持っています。
地政学的リスクが高まれば下落する可能性がある
長期的に上昇傾向が見込まれている米国株ですが、地政学的リスクが生じると下落する可能性があります。地政学リスクとは、地理的な位置関係が原因で政治的・軍事的な緊張が高まり、世界経済全体に悪影響を及ぼすリスクのことです。
2022年2月にロシアがウクライナに侵攻したことで、穀物価格やエネルギー価格が高騰し、世界経済に大きな影響が出ました。他の地域で起きた紛争であっても、地政学的リスクが高まれば、米国株が下落する可能性は高まります。このような地政学的リスクを十分理解したうえで、米国株を取引をすることが大切です。
長期的なトレンドに投資すればリターンを得やすい
これから急成長を遂げる可能性のある長期トレンドに投資すれば、リターンを得やすくなります。ある業界が成長すると、その分野の主要企業の株価が高いパフォーマンスを示すため、リターンを得る際の有益な戦略となります。
今後市場規模の拡大が見込まれているトレンドは、以下3つです。
- クラウドコンピューティング
- デジタル広告
- Eコマース
クラウドコンピューティングとは、クラウド環境でコンピューティングサービスを利用する仕組みのことです。2030年には世界市場規模が1兆6000億ドルに拡大する見通しで、成長機会は膨大です。
またデジタル広告市場も、2030年に1兆ドルを超えると予想されています。オンラインショッピングの市場シェアは年々高まる一方なので、Eコマース関連への投資も選択肢の一つに入れておくことをおすすめします。
米国株式投資で今後注目される企業・業界は？
米国株式投資において、今後成長の期待が高まる業界・企業を紹介します。
将来性が高いのはAI企業
人工知能（AI）市場は今後も伸び続ける市場であり、2030年までに200兆ドルの経済効果をもたらすとの予想も出ています。AIの導入によってコストや時間を削減できる業界は多いため、かつてない規模の経済成長が期待されています。
AIに取り組んでいるのは、大手企業ばかりではありません。注目のスタートアップ企業もあります。AI競争の勝者候補は、投資先としてかなり魅力的だといえるでしょう。
GAFAMの躍進は今後も続く
米国の経済成長を強くけん引しているGAFAMの躍進は、今後も続くと見込まれています。GAFAMとは、米国にある以下5つの巨大IT企業の頭文字を取った言葉です。
- Apple
- Meta（旧Facebook）
- Amazon
- Microsoft
この5社だけで、プライム市場（旧東証一部）全体の時価総額を上回るほどの規模を持ちます。GAFAMは今後市場拡大が見込まれるトレンドに積極的に投資しており、引き続き成長が期待できます。米国株の中でも特に人気が高い銘柄なので、今後の動向を見逃さないようにしましょう。
米国株式投資のトレンドは？将来性が見込める米国株銘柄5選
ここからは、将来性の高いおすすめの米国株銘柄5つを紹介します。
アップル（AAPL）
アップルはiPhoneやMacなどの人気製品を生み出した企業であり、1兆ドルの価値を持つ企業でもあります。2020年にコロナショックで株価は一時大幅下落しましたが、2021年には過去最高の業績を叩き出しています。
今後リモートワークなどがさらに広がれば、iPadやMacなどの主力製品の販売も大きく伸びるでしょう。今後の成長性が大いに期待できる企業なので、ぜひチェックしておいてください。
テスラ（TSLA）
電気自動車（EV）メーカーのテスラは、2022年にEV納車台数が過去最高の130万台に達したEVメーカーです。EVの業績だけを見ても投資価値は十分ですが、長期的にはAI企業としての株価上昇の可能性が見込めます。
すでに同社のあらゆるところにAI技術が組み込まれており、AI企業としての魅力も高いです。自動運転ソフトを開発し、人型ロボットの試作機を披露するなど、EV業界以外でも主導的地位にいるため、今後も着実な成長が予想されます。
マイクロソフト（MSFT）
マイクロソフトは、WindowsやExcelなどのプロダクトを展開するIT企業です。近年はクラウドサービスやゲーム事業など事業を多角化させており、ChatGPTなどのオープンAI開発に多額の投資をしています。
AIやクラウド事業の成長により、今後も株価上昇の見込みがあります。2022年は利上げやインフレの影響で株価下落が続きましたが、長期的な視点で見れば将来性の高い優良企業だといえるでしょう。
アマゾン・ドットコム（AMZN）
アマゾン・ドットコムは、米国市場で4割近くのシェアを占めるEコマースのリーダー的存在です。クラウドコンピューティングやデジタル広告業界でも急成長中しており、さらに利益を伸ばしています。
アマゾン・ドットコムのように、幅広いトレンドから恩恵を受けている企業は多くはありません。複数企業に投資するよりも1社だけに集中投資したいなら、アマゾン・ドットコムは有力な候補になり得るでしょう。
コカコーラ（KO）
コカコーラは、炭酸飲料の「コカ・コーラ」を製造販売している世界最大の飲料企業です。業績が安定しており、景気後退局面に強いのが魅力です。
60年間連続で増配しており、新型コロナウイルスの影響で株価が急落した2020年も増配を行なっていることから、経営の安定性が伺えます。ウォーレン・バフェット氏が長期保有する銘柄としても有名です。
米国株式投資を始めるときの注意点
米国株投資を始める前に、デメリットや注意点を把握しておきましょう。
為替変動リスクがある
米国株式投資をする際に考慮すべき要素は、為替変動リスクです。為替変動リスクとは、円とドルの為替の値動きによって投資額が変動するリスクのことです。米国株投資は米ドルで取引するため、仮に買値と同じ価格で売却しても、為替変動によって思わぬ損失につながる可能性があります。
例えば、1ドル=100円のときに買った米国株を、1ドル=80円のときに円貨決済で売却すると、為替差損が20％も出てしまいます。せっかくの値上がり益を吹き飛ばすことがないように、為替の動向もチェックしておきましょう。
取引手数料がかかる
米国株の取引手数料は、日本株に比べると割高なケースが多いため、取引で負担するコストも高くなりがちです。少額投資の場合、利益よりも取引手数料のほうが高い「手数料負け」を起こすこともあります。
手数料負けしないためには、米国株への投資手数料が割安な証券会社を選ぶことが大切です。条件次第では手数料が無料になるので、証券会社の選定は慎重に行いましょう。
まとめ
米国市場は今後も成長していく見込みが高いため、長期的な運用を視野に入れれば、株価上昇を期待できるでしょう。特に今後急成長が期待されるAI企業やクラウドコンピューティング関連の企業は、投資対象としてはかなり優良です。地政学的リスクや為替変動リスクにも注意しながら、株式購入のチャンスを逃さないようにしましょう。
